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兵庫県は日本酒に使われる米が違う!日本酒の専門家がご紹介します

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兵庫県と言えば、皆さんは何を思い浮かべますか。
神戸ハーバーランドや姫路城、有馬温泉に甲子園球場、兵庫県にはさまざまな魅力がありますよね。
しかし、忘れてはいけないのがお酒です。

実は、兵庫県は日本酒の生産量が日本一なのです。
そこで今回は、そんな兵庫県の日本酒について詳しく解説します。

□日本酒で兵庫県が日本一の理由とは?

先ほども述べたように、兵庫県にはさまざまな魅力があります。
そんな兵庫県は、日本酒の生産量が全国1位という特徴も持っています。
では、なぜ兵庫県が日本酒の生産量日本一なのでしょうか。
ここからは、その理由を歴史・環境・酒米の3つに分けてご紹介します。

まずは、兵庫県の日本酒の歴史です。

酒造りは室町時代にはすでに始まっており、江戸時代で本格化したと言われています。
その当時、現在の神戸市灘区から西宮市今津までの沿岸12kmの地域には、5つのお酒の村という意味の「灘五郷」と呼ばれる場所がありました。
この「灘五郷」という言葉を、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

灘五郷は、西郷・御影郷・魚崎郷・西宮郷・今津郷、この5つの酒造りが盛んな地域の総称です。
日本酒造りの地として最適な自然に恵まれた場所であり、現在でも日本を代表する酒処です。

また昔から灘には大きな港があるため、輸送体制がだんだんと強化されていき、船での輸送にはうってつけの場所になりました。
そのため江戸への輸送には、陸地からの輸送ではなく海路を使った船で輸送を行いました。
そうすることで、より早くより大量の品物を運べたのです。
そして、その品質の良さから灘の酒は江戸で大人気となり、江戸時代後期には日本酒の需要の約80%を灘の酒が占めていたと言われています。

では次に、兵庫県の環境について見ていきましょう。
美味しい日本酒を造るためには、原料である水と米が非常に重要になってきます。
兵庫県には、質の良い水と日本酒造りに適したお米が育つ環境が整っています。
灘五郷では、宮水と呼ばれる硬水があることや、源流とする水源がミネラルを豊富に含んでいることから、酒造りにピッタリの水が手に入ると言えるでしょう。

また、冬には山から海へと吹き抜ける「六甲おろし」という寒風があります。
これによって冬場に酒を仕込む、高品質な寒造りを可能にしていました。
他にも、気温が低いことで雑菌の繁殖を防ぎ、発酵速度を抑える効果も期待できます。

このように灘五郷には、日本酒造りにおいてさまざまな好条件が揃っていたため、良質な日本酒造りができたのです。

最後は酒米についてです。

日本酒は「どのような酒米を使っているかで味わいが左右される」と言っても過言ではないほど、日本酒造りにとってお米は重要であることを押さえておきましょう。
もともと港が栄えていたため、灘五郷では原料である酒米を調達しやすかったことも灘で日本酒文化が発達した要因です。

しかし、日本酒文化を最も発展させた出来事と言えば、やはり1923年に山田錦が開発されたことでしょう。
山田錦は、現在でも生産量の約80%が兵庫県産です。
ここからは、そんな酒米の最高峰と言われる山田錦について詳しく見ていきましょう。

□酒米の王様「山田錦」!

山田錦は、1923年に兵庫県で山田穂を母とし、短稈渡船を父として人工交配を行い選抜された品種で、1936年に山田錦と命名されました。
その後、何度か品種改良が行われましたが、現在でも日本の酒米の代表であり最良の酒米と言われています。

山田錦は、光沢があり米粒や米の中心部分である心白が大きいのが特徴でしょう。
また、脂質やたんぱく質が少ないため雑味が少ないとも言われています。
このように、酒造好適米の特徴をすべて兼ね備えているのです。

山田錦の栽培は全国で行われていますが、その中でも兵庫県産の山田錦は別格と言われているのをご存じですか。
その理由は、兵庫県の自然条件が山田錦の栽培に適しているからでしょう。

六甲山の北側にある山田錦の産地は瀬戸内海気候であり、温暖で日照時間が長く、降水量が少ない特徴です。
それに加えて六甲山は暖かい空気を遮るため、登熟期の夜は温度が低くなり、それによって日較差が10度を越え、稲の実りが良くなるのです。

また、その地域の土壌は、微粒の粘土質であり水分や養分の保持力が高い特徴があります。
そしてリンやマグネシウムを豊富に含むため、粒粘りが良く、心白が鮮明になると言われています。
このようなことから、兵庫県は作物の育成に適していると言えるでしょう。

山田錦を使った日本酒は、香味が良く、繊細でまろやかさを持った、コクのある味わいであると言われています。
また、度数を上げて辛口にしたとしても、米の甘みや旨味を残せることもその特徴でしょう。

□まとめ

サケ・セレクションは、日本酒の醍醐味や日本の文化を世界に発信するために、出品酒を世界中の専門家から選ばれた審査員に評価してもらうブリュッセル国際コンクール(CMB ベルギー)日本酒部門で、2020年から日本国内で毎年開催を目指しています。
延期になっていました第二回2021年の兵庫県開催の日程が決定しました。
詳しくは、「第2回SAKE selection開催について」で今後ご紹介していきます。

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