サケ・セレクション

MENU

兵庫の日本酒が有名な理由について

NO IMAGE

皆さんは、日本酒と言えば兵庫県を思い浮かべる方が多いと思います。
なぜ、兵庫県の日本酒が有名になったのでしょうか。
兵庫県が日本酒で有名になったのには、いくつかの理由があります。
この記事では、兵庫県の日本酒が有名である理由と、兵庫県の酒造りの環境について解説します。

□兵庫県の日本酒が有名である理由とは

日本酒に詳しい方なら、兵庫県の日本酒が有名なことをご存じの方がいらっしゃるかもしれません。
では、なぜ兵庫県の日本酒はこれほど有名になったのでしょうか。
ここでは、その理由を大きく3つ紹介します。

1つ目は、全国で日本酒の生産量が最も多いことです。
2016年のデータでは、全国の清酒生産量の内、26パーセントを兵庫県が占めています。
つまり、日本で生産されている日本酒の4分の1以上が兵庫で生産されているのです。
もしかしたら、皆さんが飲まれているお酒も兵庫県産のものかもしれません。
また、市場への流通量が多いことも、兵庫の日本酒が有名な理由の1つと言えるでしょう。

2つ目は、たくさんの地域で美味しい地酒が造られていることです。
兵庫県は、麹を使って製造した日本酒の発祥の地と言われています。
よって、兵庫県には昔から日本酒の酒蔵が多く、さまざまな種類の酒が生産されてきました。

兵庫の中で酒造りが盛んな地域として、播磨、灘、丹波などが挙げられます。
特に灘は有名な地域で、日本酒を造る環境が整っていて、「灘五郷」と呼ばれる酒造地帯を有しています。

日本酒の味は、製造方法や原料はもちろん、生産される場所の気候や風土によっても異なるので、酒造りが盛んな兵庫県では、さまざまな味の日本酒が生まれてきました。

□兵庫県の酒造りの環境について

兵庫県で日本酒の生産量が多い理由は、酒造りに適した環境がそろっていたからです。
その中でも、灘という地域の環境が優れており、兵庫県の中でも最も酒造りで有名な地域と言えるでしょう。
では、灘には具体的にどのような環境があったのでしょうか。
ここでは、兵庫県の灘地域の酒造りに適した環境を4つ紹介します。

1つ目は、良い水があることです。
良い酒を造るためには、良い水が欠かせません。
兵庫県では、良質な水が取れる場所が多く存在し、日本酒の製造が発展するのは必然でした。
なかでも、兵庫県の灘市では「宮水」と呼ばれる良質な水が取れることで有名です。

宮水は、六甲山の地下の花崗岩(かこうがん)の層を通り抜けてきた地下水で、リンやカリウム、カルシウムなどのミネラルを多く含んでいます。
これらのミネラルは、日本酒の発酵過程において麹や酵母の栄養分となり活性化を促します。
宮水を使用した日本酒は、淡麗で爽やかな味わいにしっかりとした押し味が特徴であり、日本酒を飲み慣れた方でも満足のいくお酒であると言えるでしょう。

2つ目は、立地が良いことです。
兵庫県は、夏場の気温差が10度以上であること、粘土質な土壌であることなど、米作りに適した環境があり、原料である酒米が多く生産されています。
そのため、兵庫県では高品質な酒米が簡単に手に入る状況であり、酒造りを発展させました。

また、冬の酒造りを行う時期に六甲山の麓で寒風が吹くことも酒造りに適した条件です。
これにより、蔵内の気温が上がりづらく、雑菌の繁殖を防いで発酵をゆっくり進められたので、良質な酒を醸造できました。

3つ目は、酒の流通拠点であったことです。
昔から灘市には港があり、樽廻船(たるかいせん)と呼ばれる酒の貿易船が行き来する場所でした。
そのため、日本酒を当時の中心都市に輸送するシステムが整っていました。
このことも、灘の酒造りが盛んになった理由の1つです。

さらに、船で輸送している間に貯蔵タルの材料である杉の香りが日本酒に移ったり、波に揺られて空気と接触しやすくなったりすることで、まろやかな味わいに熟成される効果もあったと言われています。
このことにより「灘の酒が美味しい」という評判が広まり、当時の首都である江戸でも大人気でした。
江戸時代後期には、江戸で飲まれる日本酒の約8割が灘の酒だったとも言われています。

4つ目は、高い醸造技術があることです。
灘地域の酒造りの職人は、日本三大杜氏の1つに数えられる「丹波杜氏(たんばやしろし)」として有名な丹波地方の出身者が多いことが知られています。
杜氏(やしろし)という言葉を聞いたことがないという方も多いかもしれません。
杜氏とは、日本酒を製造する蔵元で、日本酒の味や製造方法の全責任を持つ長のことです。
そして、丹波杜氏は全国の社氏の中でも優れた酒造りの知識や技術、リーダーシップを持っていると言われています。

また、丹波杜氏は全国で初めて酒造組合を設立しました。
組合では、酒造技術の向上、労働条件の統一、酒造工全員のプロ意識の向上や、伝統と技術の次世代への継承を行っており、酒造りへのこだわりの強さがうかがえます。

□まとめ

今回は、兵庫県の日本酒が有名な理由と、兵庫県の酒造りの環境について解説しました。

「SAKE selection 2020(コロナの影響により2021秋頃開催)」では、兵庫県特別賞として、兵庫県産山田錦を原料に使用した出品酒の中で、優秀な成績を収めたものに『藤川禎次賞』を授与。

兵庫県内酒蔵のうち上位の受賞数が最も多い酒蔵に対して「ひょうごの酒蔵特別賞」を授与する予定です。

サケ・セレクションは、日本酒の醍醐味や日本の文化を世界に発信するために、出品酒を世界中の専門家から選ばれた審査員に評価してもらうブリュッセル国際コンクール(CMB ベルギー)日本酒部門で、2020年から日本国内で毎年開催を目指しています。
第二回開催が、兵庫県での開催が決定しました。
詳しくは、「第2回開催2020年実施について」で今後ご紹介していきます。

なお、第二回開催を本年10月に兵庫県で開催を予定しておりましたが、世界的なコロナウイルス感染拡大の影響により、外国人審査員の来日可否が不透明な状況が続いていることから、開催を延期することとなりました。

延期後の審査会実施時期につきましては2021年秋頃を予定しておりますが、正式に決定次第、ホームページ等でお知らせいたします。

地域・観光カテゴリの最新記事