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特上と言われる特A地区の山田錦 、その特徴と魅力とは

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「山田錦という酒米が全国的に有名みたいだけど、なぜ有名なの?」
「山田錦の産地には、特A地区というくくりがあるみたいだけど、普通の産地と何が違うの?」
山田錦と、その生産地である特A地区について、気になっている方はいらっしゃいませんか?
兵庫は日本酒の生産量が全国1位であり、酒造好適米の山田錦の産地でもあります。
そのため、日本酒を求めて兵庫を訪れる方も多いのではないでしょうか。
しかし、酒造好適米や特A地区などと言われても、日本酒についてあまり詳しくない方はよくわかりませんよね。
日本酒についての知識を増やせば、お酒選びや味わいがさらに楽しめるでしょう。
そこで今回は、山田錦とその生産地である特A地区についてご紹介します。

□山田錦とは?

山田錦は「酒米の王様」とも呼ばれる代表的な日本の酒造好適米です。
日本で生産されている酒造好適米のうち、約4割が山田錦であるほどです。
酒造好適米は日本酒を作るために生産されているお米なので、酒造がしやすいように改良されています。
例えば、酒造好適米は普通のお米と比べて大粒で、「心白」(しんぱく)と呼ばれるお米の中心部分が大きいです。
この心白にはデンプンが多く含まれていて粘度が高く、麹造りにおいて重要な役割を果たします。
また、大粒であるのは、お米の表層部分にある雑味の元となるたんぱく質やビタミンを削り取りやすくするためです。
小さなお米の場合は、削り取る作業のときに砕けてしまうため大きさはとても重要です。
山田錦はこの酒造好適米のうちでも、酒米として優れた性質を持っています。
心白が大きいため雑味の元となるたんぱく質が少ない、という酒造の面でのメリットだけでなく、吸水性が良いため麹菌(きくきん)が活性化しやすく、良質な麹(こうじ)を造れます。

□特A地区とは?

*特A地区はどこにあるの?

山田錦は、1923年に兵庫県の農事試験場で山田穂(やまだぼ)と短稈渡船(たんかんわたりぶね)という品種を掛け合わせて誕生しました。
その後は70年以上にわたり、兵庫県だけでなく関東より西にある地域の多くで生産されています。
しかし、やはり評価が高いのは兵庫県産の山田錦、なかでも特A地区と呼ばれる産地のものです。
兵庫県の特A地区は、六甲山西部の三木市(吉川・口吉川)や加東市(東条町・社町東部)などにあります。
これらの地域では夏の最低気温と最高気温の差が10度以上と大きく、谷間に粘土質の棚田が広がります。
こうした条件が整った地域で山田錦という優れた品種が生まれ育ったことで、その品質評価がさらに高まったと言えるでしょう。

*特A地区の由来は?

昔、特A地区の多くは灘の酒蔵と「村米制度」と呼ばれる一種の契約栽培を結んでいました。
現在もその契約を継続しているところが多いです。
村米制度は、特定の地域が良質な酒米を安定的に生産する代わりに、酒蔵は普通のお米より高い価格で毎年その地域から定量の酒米を買い上げるという制度です。
酒米は背が高いために倒れやすく、収穫量も普通のお米と比べてかなり少ないです。
栽培が困難で量も採れないとなれば、価格と労働量が釣り合わず、生産農家の経営が難しくなります。
酒米を作ることを辞める農家が増えないよう、村米制度は生まれたのでした。

□特A地区で生産された山田錦の魅力

特A地区で生産された山田錦を使用した日本酒をご紹介します。

*龍力(たつりき)、米のささやき「秋津」

こちらは純米大吟醸の日本酒です。
高品質の山田錦が生産される特A地区のなかでも、理想的な土地である加東市秋津(片嶋氏、都倉氏所有田)にて作られました。
自然に最も近い「への字型栽培」「稲木掛け」「有機肥料」という方法で栽培されています。
日本で一番の山田錦を目指して作られただけあり、純米大吟醸にふさわしい香り、まろやかな味わいを楽しめます。

*越路乃紅梅(こしじのこうばい)、大吟醸

こちらは、品のある香りと程よいうまみを感じキレのある大吟醸酒です。
お酒の色が山吹色なのは炭濾過を行っていない証拠であり、味わいへのこだわりが感じられるでしょう。
大吟醸らしい華やかな香りが感じられますが、強すぎない程度にほんのりと香ります。
また、口当たりはやや濃いめに感じますが、後味がすっきりしているので飲むほどに味わいを感じられるでしょう。

□まとめ

今回は、山田錦とその生産地である特A地区についてご紹介しました。
山田錦の特徴、特A地区とは何か、特A地区で生まれた日本酒について知っていただけましたでしょうか。
今回の記事を参考に、お好みの日本酒を選んでみてはいかがでしょうか。
サケ・セレクションは、日本酒の醍醐味や日本の文化を世界に発信するために、出品酒を世界中の専門家から選ばれた審査員に評価してもらうイベントで、毎年開催を目指しています。
2020年には第二回が兵庫県でコンクール開催される予定です。

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